時間経過と共に紛れ・・・
いつも夜の10時ごろから予想を始めるのですが、先週の金曜日はこんな事がありました。
🚩21’3月6日中山4R
1番 ゲンパチフォルツァ 単勝1.1倍
前日投票を行う人が少ない午前中のレースなどでは、最終的に5番人気程度に落ち着くような馬でも少しの投票で1倍台になっているなんてことは珍しくありません。
そんな馬を見つけた際にはアルファベース指数と世間のギャップを知るために、TARGETで時系列オッズを調べてみます。
慣れた作業ですが、今回は今までに記憶がないほどの票数が入っていることに驚きました。
深夜2:28~2:35までの間に38287票。つまり3,828,700円が売れていたのです。
50~100万円くらいの大量購入はたまにみかけますけど、これだけの金額はあまり記憶にありません。
その瞬間に3.2倍から1.1倍になったようです。
大金を投入される確たる理由が見当たらない馬に対しての大量購入で発生したオッズを「異常オッズ」と呼ばれますが、この馬の場合は成績的にも指数的にも異常な投票と言って差し支えないと思います。
そして異常な投票の多くは夜中に行われ、時間経過と共に紛れて正常オッズへと変わって行きます。
さらに7:55~8:04までの間に278,400円の追加投票がありました。
こちらは同じ人物かどうかは定かでないですが、邪推すると一度目が3,800,000円。
二度目が200,000円で合計4,000,000円の購入なのかもしれません。
一般的に馬券と言うのは締め切り間際の10分間に一番売れるそうですが、時系列でみるとその10分間でそれまでよりも一桁多い金額が動きます。
この馬の場合も締め切り間際の10分間にそれまでとは一桁違う44,338票の売り上げがありましたが、それに匹敵するほどの金額が深夜に投票されているのは非常に稀なケースであると言えます。
そして時間経過と共に紛れた最終オッズは3.4倍。
この最終オッズをみる限り、深夜に大量購入があった馬などと誰も想像がつきません。
昨年の1番人気の年間平均オッズは2.7倍でした。
予想技術が発達した近代競馬では単勝1~2倍台も普通の光景で、3.4倍などは信頼度が低く感じると言っても言い過ぎではないように思います。
大量購入が無ければ一体どのくらいの人気だったでしょうか。
ゲンパチフォルツァ
117,735票
リンカーンテソーロ
108,316票
ナリノペッパー
74,530票
ミカンサン
59,297票
最終的な票数はこのようになっていますから、推定の40,000票を差し引くと77,735票で2番人気となります。
しかもゲンパチフォルツァへの投票の1/3強が一人の購入だというのですから二重の驚きです。
ちなみに同場5Rのルメール騎乗1番人気シテフローラルの単勝オッズは1.7倍。
その売れ方はこんな感じです。
実力が認められて売れる場合、単勝も複勝も万遍なく売れて行きます。
一度だけ、しかも桁違いの金額で単勝の購入があるなど、平場のレースでは考えられない光景です。
最初から勝つ馬が決まってて、それを知る人間が購入したと推測するのは行き過ぎでしょうか?
臨機応変に
さて肝心のレース結果はというと3馬身半の差をつけてぶっちぎりの勝利でした。
4コーナーでは手応え抜群。
直線に向いてすぐに勝利を確信できたほどの圧勝で、それはまさに単勝1倍台の馬の勝ちっぷりでした。
実のところ今回の異常オッズの真相にはあまり興味なかったりします。
何に関しても私らのような一市民の知らぬ所で色々な事が行われているのが世の常とシラケた目で見ておりますので (-。-)y-゜゜゜
ただこういう事実に気づきながらリンカーンテソーロの馬券を購入してしまった自分があまりにも情けない・・・。
世の常と思っているのであれば、それに乗っかるくらいの臨機応変さが無ければと反省しきりです。
それすら出来ず、悔やみながらこれを書いてる自分がさらに情けない (*_*;
もしも皆さんが極端な異常を感じる投票を見つけた時は、素直に乗っかってみてはいかがでしょうか? というお話でした。